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仏壇の価格相場と購入する際の心構え

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お仏壇は、亡くなってしまった大切な人を偲ぶ場です。そこで故人様と語らうこともあるでしょう。

お仏壇は、家族や親戚だけではなく、もうすでに亡くなってしまっているご先祖様をも含めて、親族一族が集まることのできる場所です。

お仏壇は、お世話になっておりお寺様に来ていただいて、私たちのご先祖様があの世でも元気でいられるように拝んでいただく場所です。

お仏壇の購入は消耗品の購入とは意味が違います。私たちの、そして亡くなった方々の想いが交錯する、とても大切な場所となるものを購入するわけです。ただなんとなく買ってしまって後悔することがないようにしましょう。とはいって、迷って悩んで結局何も買えずにいるのも困ってしまいます。「これだ!」って思えるお仏壇と出会えればいいですね。

ここではお仏壇購入の際の心構えについてお教えいたします。

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①いい仏壇は、金額ではない。

もちろん、お仏壇の仕様によって金額の高低は変わります。

しっかりした芯材に、上等な漆や金箔、蒔絵や螺鈿、彫刻や彩色など、高度な伝統技術を駆使した塗り仏壇。あるいは紫檀や黒檀といった素材の良さをふんだんに生かしたお仏壇などはたしかに高価ですし、誰が見てもその仕事の良さは分かることでしょう。

逆に、安いお仏壇は、塗装にムラがあったり、芯材も安価なボード材、塗装もプリント材を貼り付けただけのものなら、安いものはいくらでもあります。

産経新聞社が発行している終活雑誌『ソナエ』が、価格ドットコムで調べたところ、最も高価なお仏壇は3000万円を超え、もっとも安価なお仏壇は8000円だそうです。

しかし、どんなに高価なお仏壇でも、どうでしょう、お参りする人のないお仏壇は「いい仏壇」と言えるでしょうか。

あるいは、どんなに安価なお仏壇でも、家の人が毎日毎日きれいに丁寧にお参りされるお仏壇は、「いい仏壇」ではないでしょうか。

大切な人を祀るお仏壇です。高けりゃいい。安けりゃいい。ではないと思います。

みなさまのお財布に正直になって、できる精一杯のお仏壇を選びましょう。

安さだけで選んでしまうと、中の故人様もなんかさみしいですよね。

でも、無理して高価なお仏壇を購入して残された人たちの生活が圧迫されるのを見るのも、中の故人様はきっと辛いですよね。

仏壇屋さんはあれこれと単価アップを勧めてくるかもしれません。商売だからある程度は仕方ないですよね。できる限りの予算で、それが遺族の方の誠意であれば、故人様もきっと喜ばれると思われます。

身の丈にあった予算の中でお仏壇を選んでいただき、それを毎日丁寧にお手入れしてあげるお仏壇こそが、最高にいいお仏壇ではないでしょうか?

②いつまでに用意するべきなのか?

一番多いのは四十九日までに用意するというものです。

四十九日は、故人の霊が、晴れて祖霊になる日です。白木の祭壇はお仏壇に、白井の位牌も本位牌に替ります。白木の祭壇では新仏である故人を祀り、お仏壇では先祖を祀ります。故人の死霊(荒魂:あらみたま)が祖霊(和魂:みぎみたま)になるという考え方は昔から根付いているものです。

すでにお仏壇がある家ではこの日までに本位牌を用意すればいいのですが、お仏壇がない家は、この日を1つの目安にされることが多いようです。

とはいえ、必ず四十九日法要までに用意しなければならないというものではありません。

さまざまな事情でお仏壇を揃えられない方も数多くいます。その後の百か日や、一周忌や、三回忌にあわせて購入される方もいらっしゃいます。

いつまでも中陰壇にお祀りし続けるすることで、葬儀からの一連の流れを断ち切りづらいという側面もありますが、急いで焦って購入するものでもありません。

②供養のスタイルを考える

自分たちはこれから故人様をどのように供養していくのかを考えましょう。葬儀の時に来ていただいたお寺様に今後も供養をお願いするのであれば、当然そのお寺の宗派に合わせた仏壇や仏具の用意が必要になりますし、宗教者を呼ばないのであれば形式にとらわれないお仏壇を選ぶこともできるでしょう。

数年後に引っ越しすることが決まっていれば、あまり大きなものを選ぶのを避けるべきでしょう。

③安置する場所を決める

お仏壇の安置場所はとても重要です。自分たちのライフスタイルにあわせて慎重に考えましょう。

仏間に安置するという選択もあるでしょうし、リビングや寝室に安置するという選択もあるでしょう。

仏間の場合、框(畳から10センチ程度立ち上がった化粧板)の上に置くのか、地袋(引き戸のついた収納)の上に置くのか。

リビングの場合、周りに火の元の心配はないか、毎日のお給仕(ごはんやお湯のお供えや、お花の水の交換など)がしにくくないかなど、さまざまなケースをシミュレーションしてみましょう。

安置する場所が決まったら、置く予定の場所の有効寸法(幅、奥行き、高さ)をきちんと測った上で、仏具屋さんに行きましょう。床の間もただ幅を測るのではなく、柱の内から内の寸法など、お仏壇を納めることができる有効寸法をきちんと測りましょう。

④仏間のススメ

これは、その人によって考え方が異なるかもしれませんが、筆者は個人的には仏間のような、いい意味で隔離された場所、広義の意味で「仏間」に安置するのがいいのではと思います。

というのも、色々なお仏壇の納品をしてきて、リビングに置かれる方、寝室に置かれる方もいらっしゃいましたが、亡くなった方、この世にはもういないけれど私たちの心の中にいるであろう存在と向かい合うには、日常生活から少しだけ切り離された場所で、静かに向かい合う方がいいのでは、と感じます。

もちろん、そもそも住宅に仏間がない、そんなに部屋がない、マンションだ、などの理由で生活空間の中でお祀りされる方もいますし、それはそれで構わないのですが、自分たちの住まいの中でちょっとした「聖地」「聖域」を作るのもいいのではないのかなと、考えてしまいます。とかく忙しく、時間に追われ、情報に溺れがちな現代人です。故人様やご先祖様と静かに向き合うことが、ちょっとした心の静寂になるのではないでしょうか?

⑤ご家族みなさんで店舗に行ってみる

インターネットで購入するのもいいですが、できれば実際に現物が展示されている仏壇店に足を運んでみてください。実際に現物を見て、触れ、そして販売員の説明を受けると、お仏壇の奥深さや荘厳さに気づくこともたくさんあることでしょう。

さらに欲を言えば、ご家族みなさんで仏壇屋さんに足を運びましょう。孫も含めた3世代なら言うことなしです。にぎやかに、あれがいいこれがいいと家族みんなで悩んで、時には意見が食い違って揉めたりするのも、故人様は喜ばれるのではないでしょうか。

お仏壇というのは、本尊を祀り、故人と向き合うことで、今生きている自分たち家族が元気でいられるようにお祈りする場所でもあります。そして、それが子の代、孫の代まで続くことを見届けるのがお仏壇の役割です。

ぜひとも、ご家族そろって、仏壇屋さんに行ってみましょう!

 

お仏壇というのは、目に見える形ある「物」ですが、そこには、寺院によって性根が込められ、家族の人の念や想いや祈りが込められます。ですから、形のない目に見ることのできないものだと言えます。

デザインや金額など、こういった要素ももちろん大事なのでしょうが、筆者は何よりも、販売員、担当者という「人」が大事だと思います。

これは何も仏壇に限らないことでしょう。どんな商品でもそれを提案、販売してする人によって、商品のよしあしは大きく変わって来るのでしょう。

ましてやこれがお仏壇であればなおさらではないでしょうか。なぜなら、お仏壇自体が、人を集め、思いや祈りが込められるものだからです。

お仏壇は心や魂に関わる商品です。そして、そんなお仏壇を必要としている人は、家族を失い、グリーフ(死別の悲しみ)を抱えた状態の方です。

ただ、商品知識に詳しい、経験が長い、だけではなく、販売員の誠実さ、まじめさこそが何よりも大事なのではないでしょうか。

買い手はいつだって情報劣位者だ

お仏壇を買おうとしているほぼすべての人たちは、おそらく人生ではじめての経験でしょう。

買い手の経験や知識不足。このような状況を引き起こす仏壇という商品を巡っては、商品に関しての情報量は売り手の販売員の方が圧倒的に多いでしょう。売り手ペースで商談が進んでしまうのは、ある程度はしかたないと思いますが、「言いなり」にならないようにしましょう。

どんなにネットで事前に調べたとしても、人生で最初で最後の買い物を販売員より詳しい知識を持って臨むことはほぼ不可能でしょう。

たとえば、自動車を購入するときのことを考えてみましょう。

自動車は、人にもよりますが、数年で買い替えをします。当然、仏壇と比べて買い手は購入の経験があります。さらに自動車が大好きだという方は自分で工具を持ってカスタマイズする方もいるでしょうし、内装や音響にこだわる方もいますね。このような買い手と売り手の力の差は、同等、あるいは買い手側の方が強くなることもあり得ます。

しかし、お仏壇では、そういうケースはほとんどありません。多くの場合で買い手は情報劣位者です。どれだけ見積もりを複数社比較して、安い仏壇にこぎつけたとしても、その金額がきちんと品質を保証してくれるのか。最後はその販売員を信頼しなければなりません。

この「信頼」こそがすべてだと思います。

金額の高い、安いももちろん大切なことでしょうが、販売員という「人」を、そしてそんな「人」で構成されるお店を信頼できるか、ここを充分に見極めましょう。

  •  店内がきれいに整っている
  •  店員の対応が明るくて迅速だ
  •  商品がきれいに展示されている

など、これらももちろん重要なチェックポイントですが、なによりも大切なのは販売員があらゆる情報をオープンにしてくれるか、ということでしょう。

この値付けの根拠は? このお仏壇の素材は? 産地は? などなど、安いものばかりを勧めるのではなくて、そのお仏壇の値付けの妥当性をきちんとした言葉でオープンに教えてくれるかどうか、その言葉の中に誠実さや、まじめさが垣間見れるか。

買い手は情報劣位者ですし、売り手自身が持っている情報をどれだけオープンにして共有することができるか。このようなことができる人は、相手が何で困っているのか、何に不足や不満を感じているのか、などを無言のうちに察知することができます。商品に関しての情報の格差を売り手側から埋めてくれる販売員は、きっと素晴らしい仏壇を提案してくれることでしょう。

なかなか難しいかもしれませんが、そのあたりから仏壇店を見極めていきましょう。

極端な大幅値引きはその会社を疑おう

仏壇業界では、2012年に仏壇公正取引協議会が発足しました。この背景には、消費生活センターなどへのクレームが多発したことにより、経済産業省から業界団体に業界の正常化の申し入れがあったためです。

主なクレーム内容は、あいまいな品質表示、そして大幅な値引きの喧伝です。

定価の3割、4割、半額、ましてや7、8割引きなどを謳う業者は怪しいですね。しかし、このようなインパクトのある手法で集客を計る仏壇店は、今でもあるのが事実です。疑ってかかりましょう。

仏壇の世界は、基本的にはオープン価格です。つまり、メーカー希望小売価格というものがなく、小売店が自由に価格設定するシステムを未だにとっています(一部、メーカーが売価を定めている場合もあります)。こうなると、そもそもの定価の付け方が怪しくなってきます。

もちろん、値段設定はお店側の自由なわけですから、相場と比較して法外な金額で売買が成立したとしても、悪いのは売り手だけではなく、買い手にも原因があります。

法外に高い定価設定をし、大幅値引きを謳ってお得感を出して売る、という商法も未だにまかり通っているところもあります。売り手も商売ですから、売って赤字になるようなことはしません。大幅値引きをしてなおのこと利益が出るということは、考えられるのは次の2つでしょう。

  1. もともとの定価設定が高額すぎる
  2. 販売しているお仏壇が訳あり商品だ

逆の見方をすると、他店と比べて値段設定が高いお店でも、大幅な値引きをしない店は、それだけ定価の付け方に誠実である、とも受け取れます。

未だに昔ながらのグレーな部分が残る業界かもしれませんが、賢い消費者になるには、複数社を見積もりしながら尋ねてみることでしょう。その時に値段だけで判断せずに、きちんと店員も判断しましょう。

アフターサービスがしっかりしているか

「売ったらおしまい」という姿勢のお店はロクなものではありません。調子のいいことばかり言う販売員よりも、「買っていただいてからのご縁が大事」という姿勢の見れる販売員が望ましいでしょう。

保証制度を謳っているお店をよく見かけますが、しかしこれも考えもので、免責事項に引っかかることが多いのであてにならないこともあります。

むしろその仏壇屋さんがどれだけその地域の人たちからいい評価をいただいているのかを見極めましょう。インターネットで葬儀を依頼し、寺院を手配し、仏壇を購入する時代になりましたが、いざという時に故障の対応や修理、メンテナンスやフォローに駆けつけることのできる、なじみの仏壇屋さんが近くにあるかどうかというのは、大変心強いものです。

購入時の勢いだけでなく、長く付き合うことのできる仏壇屋さんを探すのも、大切なことかもしれません。

信頼のおける親戚や知人などに、すでにお仏壇を購入した方が近くにいれば、相談するのもいいでしょう。その際に利用した仏壇店のサービスの内容がよりリアルに分かることでしょう。

お仏壇は、私たちと、私たちの先祖をつなぐとても大切な場所です。1つでも気になるところが出てくるとそれが気になってしまってご先祖さまどころではなくなってしまいます。納得のいくお仏壇選びを、納得のいく販売員とともに目指しましょう。

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