仏壇掃除クリーニングの料金
お仏壇を長持ちさせるためには、何よりも、毎日のお掃除に尽きます。少しでも人の手を込めてお掃除されているお仏壇は長くご使用いただけます。
とはいえ、購入して数十年も使用していますと、どんなに毎日のお掃除を小まめにしていても、どうしても劣化してしまうことは避けられないでしょう。
劣化には、生地の欠け、塗りの割れ、塗装の剥げ、金箔などの変色、金具の歪み、しつこい汚れなど、さまざまなものがあります。ここまで来てしまうと、家の方での修理は難しいでしょうから、仏具店に相談してみましょう。
古くなってしまったお仏壇をどうするか。新しいお仏壇に買い替えるのも、もちろんいいでしょう。
しかし、一方で、ご先祖様が長らく祀られてきたものなので、小まめにメンテナンスをして少しでも長くご自宅に安置しておきたいものです。お仏壇のリフォームにはさまざまな方法があります。仏具店で対応していただける修理、クリーニング、リフォーム、お洗濯などについて触れてみます。
クリーニング(金額目安:1万円~数万円)
ご自宅の方では手の行き届かない箇所まできれいにお掃除してくれます。仏具をすべて出して、お仏壇の内部や外側、仏具などをきれいに拭き清掃してくれます。
部分修理・修繕 (金額目安:1万円~数万円)
お仏壇の故障でよくあるのは下記のようなないようです。これらの部分的な修理や修繕も受け付けてくれるでしょう。
- 仏壇が全体的に傾いていたり歪んでいたりする
- 扉の蝶番が外れかかったり歪んだりしている
- 障子の桟(外枠や格子)が折れていたり、紗が破れていたりする
- 仏壇が全体的に傾いていたり歪んでいたりする
- 彫り物が欠けたり折れていたりする
- 金具が錆びている
- 線香やローソクの焼け跡がある。ロウが垂れて凝り固まっている。
- 仏壇内の電気が点かない
部分的な修理や修繕で済むのであればそれだけの費用で済みますが、内容によっては工場に持ち帰らなければならない、部材を新調しなければならないなど、ケースによって対応は異なることでしょう。まずは仏具店に見積もりをしてもらいましょう。
洗浄 (金額目安:10万円以上)
自宅施工によるお仏壇の洗浄サービスです。泡洗浄や専用の薬剤で、お仏壇の汚れ落としを行います。状況にもよりますが、日程は1週間前後は要するでしょう。家の人では触れることのできない、金箔や金粉の部分の洗浄も行ってくれます。
唐木仏壇と金仏壇では、金仏壇の方が扱いが繊細になります。そのため、金仏壇の方が比較的費用も高めに設定されているようです。
お洗濯 (金額目安:数十万円~100万円以上)
お仏壇の完全修復のことを「洗濯」と呼びます。なぜこのように呼ぶのかは分かりませんが、「洗濯」という言葉を仏壇店に伝えると、完全修復として伝わるでしょう。
お仏壇は一旦仏壇店が引き取り、2~3か月を要するでしょう。
工場に引き取ると、まずは仏壇の部材を細かい所も含めてすべて解体して、補修や新調などをして、再度組み立て直します。費用はかかってしまいますが、仕上がりは新品同様になります。
費用はお仏壇の大きさや仕様によって大きく開きがあります。仏壇店がよく言うのが「新しいものを買うくらいの金額」という言葉です。大きめのお仏壇の場合は100万円を超えるでしょう。
仏壇洗濯の流れ
【1.解体】
まずは仏壇を解体します。金具や、金箔や、宮殿、屋根、須弥壇、彫り物など、細かい部材もすべてを解体します。
【2.洗浄】
スチームや専用薬剤で洗浄して、表面仕上げの塗装や金箔などをすべて除去して、木地の状態にします。
【3.欠損部の補修や新調、木地補正】
木地をむき出しにすると、木材の痩せや欠けが発見されます。欠損箇所は状況に応じて補修をします。場合によっては新調することもあります。
【4.研磨】
組み立て直した仏壇表面を研磨して、均します。
【5.部分修理】
扉、障子、彫り物、金具など、あとから取り付ける部材は同時進行で修理を行います。
【6.塗り替え】
仕上げの塗装を行います。
金仏壇の場合は、金箔押しや蒔絵なども施します。
【7.組立】
仏壇を再度組み立て直して、完成です。
※ここで表記したサービス名や、サービス内容や金額はあくまで一礼です。詳しくは直接仏壇屋さんなどにお問い合わせください。