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お葬式・葬儀の寺院の費用(お布施、お膳料、お車代)

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お葬式に必要なさまざまな費用

お葬式を執り行うにも実にさまざまな費用が必要となります。

それらは「飲食接待費」「寺院の費用」「葬儀一式の費用」の3つに大別することができます。

「飲食接待費」…通夜の料理、葬儀後の料理、飲み物代、返礼品など

「寺院の費用」…お布施、お膳料、お車代など

「葬儀一式の費用」…祭壇、棺、ドライアイス、搬送費、納棺備品、人件費など

今回は、その中でも「寺院の費用」です。

「寺院の費用」には何がある?

寺院に渡すお金には「お布施」「お車代」「お膳料」があります。

「お布施」も、昔は通夜読経料、葬儀読経料、初七日読経料、戒名料などに区分けしてそれぞれ包んでいたとのことです。今ではお布施1つにまとめられて構いません。

「お車代」「お膳料」などというものは昔はありませんでした。家族や親族が送迎していたからです。また、親族の通夜ぶるまいや精進落としに寺院も同席してもらっていたからです。これらの包みは、それら送迎や料理の振舞を謝礼に代えたものです。

お葬式の時にだけ会うお寺さんに何十万円!?

お葬式における寺院の役割は、授戒と引導です。

〇授戒…導師が戒律を授けて仏弟子とすること

〇引導…故人の死の事実を告げ、この世からあの世に引き渡すこと

これらだけのために何十万円と聞けばたしかに高額に思われるかもしれません。

一昔前は、村落共同体が機能していました。村の先祖供養や祭祀をその寺院が担っていたため、普段から村人とお寺の距離は密接でした。

また、葬儀のあとにも、初七日、二七日などの逮夜参り、四十九日、一周忌、三回忌などと追善供養の法要を重ねて行うことで、故人は成仏し、家族たちの悲しみは癒されていきました。普段の生活や年中行事にお寺が密接に関わりあっているからこそ、葬儀でのお寺の役割はより際立ちもしたのですが、現代では不幸が起きてからのつながり、場合によっては葬儀社に手配され、通夜葬儀でつながりが終わってしまうというケースもあります。

とはいえ、いざ身内に不幸が起きてしまうと、人は自分が思っている以上に動揺したり、落ち着きを失ったり、悲嘆に暮れてしまうものです。死という一つの生命の終焉とその処理をいきなり家族だけでしようとしても無理があり、それこそ、供養の専門家である寺院の力を感じることになるでしょう。「寺離れ」と言われて久しいですが、それでも仏教寺院が何百年という長い年月の中で築き上げてきた葬送儀礼の力が、お葬式には必ず必要でしょう。

金額の妥当性の是非はあるものの、仏教寺院の役割と価値を、じっくりと考え直す必要はあるのかもしれません。

菩提寺と、葬儀社紹介の寺院

菩提寺がある方は必ず菩提寺に連絡しましょう。

菩提寺とは、その家の先祖の供養をしていただいているお寺のことです。先祖は代々、そのお寺を通して仏弟子となり、法事を営み、場合によっては境内のお墓に埋葬されます。

違うお寺に葬儀を依頼し、戒名を授かったりしますと、いざ、菩提寺に埋葬供養をお願いしても拒否されることがあります。

お布施もいくら包むべきなのか、直接お尋ねしましょう。

菩提寺や、普段のお寺付き合いがない方は葬儀社に手配をお願いしましょう。葬儀社に寺院を紹介していただく場合は、葬儀日程や戒名の有無など、こちらの希望に柔軟に対応してくれます。

もしその寺院が気にいるようであれば、葬儀後の法事にも来ていただけるでしょうからお願いしてみるのもいいでしょう。

お布施の額は葬儀社に確認しましょう。どうしても予算などが合わない場合も葬儀社に相談してみるとよいでしょう。

お布施って何?

「布施」という仏教語の意味は、他人に対しての施しのことです。布施には3つあり、①金品などの財を施す「財施」、②仏の教えを説く「法施」、③災難などに苦しむ者を慰めて恐怖を取り除く「無畏施」です。現代におけるお布施の問題は寺院に対しての「財施」だけが一人歩きしてしまっている点でしょう。

戒名も、もとは寺院に対しての生前の貢献度などから字数や格付けが考えられていたようですが、現在ではお布施の金額によって戒名の格付けを選べてしまい、形骸化していると言わざるを得ません。

多くの方が戒名料をいくら包めばよいのか、そして世間一般の相場を気にしますが、相場がない、というのが正直なところです。都内で、○○○○信士という戒名で、とあるお寺は10万円、とあるお寺は50万円ということもあるようです。寺院の考え、格付けなどによって額は変わりますし、そのお寺の中でご先祖様が果たしてきた役割は、どのような戒名を授かってきたかによっても変わります。地域性もあります。

お布施に相場はない。となるとまずは寺院に尋ねてみて、それでも分からなければ書籍やインターネットを参考にしましょう。

お車代・お膳料

お布施とあわせて用意するのが「お膳料」と「お車料」です。

これらの相場は5000~10000円だと言われますが、要は「自分たちが会食の席でいくら位のものを食べたか」「お寺から葬儀場までのガソリン代や電車代などの交通費を計算すると大体いくらになるか」などを参考に考えましょう。

お膳料とは、もともと葬儀後の会食の席に寺院の分も用意して列席していたものを省略してお金に替えたもので、お車料も、親戚が寺院の送迎をしていたものをお金に替えたものです。

ですから、お膳料ではなくてお膳でもいいわけです。同席をお願いすることもあれば持ち帰り用のお膳を用意することもできます。同様に、お車料ではなくてタクシーの手配や自家用車で送迎でも構いません。

お布施を渡すタイミング

タイミングや場所に決まりはありません。

会館の導師控室で渡すこともあります。通夜の閉式後にお帰りいただく前に両日渡すことが多いでしょうか。開式前だと控室にお布施を置いたまま通夜式に臨むことになるので避けましょう。

葬儀の日にお帰りいただく前にお渡しするケースもあります。ただ、葬儀の日はバタバタしてしまうこともあります。寺院が帰るタイミングも、出棺後、火葬後、初七日法要後、精進落とし後とさまざまですし、部屋の用意ができずに、駐車場などで立った状態でお渡ししなければならないこともあります。

お寺が菩提寺で日ごろからお付き合いがある場合には、葬儀を終えた後に寺院に出向いてお渡しするという方法もあります。大変丁寧な方法でしょう。

 

現代的に言うならば、費用対効果が算出できないのが「寺院への費用」です。

それは、供養や回向といった宗教行為が目に見えないものを対象とする儀式であるという、宗教の本質にそもそもの理由があります。そのため、寺院の供養に価値を感じることができない方からは、その対価であるお布施が「高い」「不明瞭だ」という不満が湧き上がるのでしょう。

寺院はもう少し敷居を下げる、遺族はもう少し寺院の力を信じてみる、というお互いの歩み寄りがなければ、この問題の解消は難しいでしょう。

しかし、故人を手厚く送り出し、遺族の悲しみを少しでも早く取り除いて癒していくためには、お寺と遺族の相互理解がものすごく大切なことだと、筆者は考えます。

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