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キリスト教のお葬式 カトリックの場合

カトリック教会は、ローマ教皇(法王)を中心として全世界に12億人もの信者を持つキリスト教最大教派です。ローマ教会やローマ・カトリック教会とも呼ばれています。

カトリックの葬儀では、死は終わりではなく始まりとしています。故人の生前の罪を赦し乞い、洗礼を受けた者がキリストの死と復活の神秘に預かり、死を通して永遠の命に移るように祈ります。

カトリックは伝統的な教義に厳格な宗派です。洗礼を受けた教徒でなければ葬儀を受け付けてくれないことが多いでしょう。また、緊急で洗礼を受けて信者になれることもあるようです。

参列者は、聖歌斉唱と献花(あるいは焼香)をします。

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1.危篤~臨終

病者の塗油

息を引き取る直前に、危篤の者に聖油を塗ってすべての罪からの解放と永遠の安息を祈ります。

カトリックで伝統的に守られてきている7つの秘蹟(目に見えない神の恩寵を具体的に形に表す儀式)のうちのひとつです。

聖体拝領

息を引き取りますと、パンと赤ワインを死者の口に含みます。

仏式や神式でいうとことの末期の水のような儀式です。「聖体」とはキリストの血肉のことで、パンがキリストの肉、葡萄酒がキリストの血であるとされています。

2.納棺

遺体を自宅に搬送して速やかに棺に納めます。司祭や家族で遺体を囲み、司祭の先導で納棺が執り行われます。聖書朗読、聖歌斉唱、そして聖水(司祭が祈祷して清めた水)を故人に撒きます。

キリスト教では死者の衣服の決まりはありません。故人に着せたい衣服をあらかじめ決めておきましょう。手を胸の位置で組み、ロザリオや十字架を入れます。

仏式の北枕のように安置の向きにも決まりはありません。

また、カトリックの葬儀は原則教会で行われるのですが、遺体を一度ご自宅に連れて帰って、安置、納棺、そして通夜祭を済ませることが多いでしょう。

3.通夜の祈り

本来、カトリックでは通夜を行いません。しかし、プロテスタントの前夜式や、日本社会における通夜の慣習に準じて行われるようになってきました。

また、日本では聖水散布の慣習になじみがないために献花などを行うこともあります。

場所は自宅か教会で行われます。聖歌斉唱、聖書朗読、司祭の説教、聖水撒布や献花などが主な内容です。

通夜ふるまいはありませんが、軽食を囲んで偲ぶ会とすることもあるようです

4.出棺式

カトリックでは葬儀を教会で行います。ここでの出棺は火葬場での出棺ではなく、自宅で安置納棺をされた遺体が教会に向かうことを指しての出棺です。通夜の祈りを自宅で執り行った場合、教会への出棺は葬儀当日に行われます。

出棺は司祭の祈りのもと執り行われ、遺族は最後の別れをし、棺を教会まで運びます。

5.葬儀ミサ・告別式

カトリックの葬儀は「入堂式」「ミサ聖祭式」「赦祈式」の3つの儀式で構成されます。

また、告別式というものが本来ないのですが、日本の葬儀の慣習に倣って葬儀のあとに執り行われます。また、ミサ聖祭式は洗礼を受けた教徒に向けた儀式で、故人がカトリック教でない場合は省略されます。

入堂式

聖歌が演奏される中、棺が教会に運び込まれます。司祭や参列者が祈りのあとに祭壇と棺に撒水をして、司祭が「入祭」のことばを述べ、開式となります。

ミサ聖祭式

もっとも重要な儀式です。教会や祭司によって異なりますが、聖書朗読、祈り、聖体拝領が中心となります。

聖水散布や、香を焚きながら司祭が棺の周囲を巡りながら故人の安息を祈ることもあります。ミサは信者だけ執り行い、そうでない参列者は静かに見守ります。

言葉の典礼

祭司の聖書朗読ののち、信者全員で詩篇朗読します。

感謝の典礼

遺族が捧げたパンと赤ワインを神に受け入れられてもらえるように司祭が祈り、これを用いて聖体拝領の儀式を行います(故人の口にパンと赤ワインを含む。パンと赤ワインはキリストの肉と血を表している)。

赦祈式

故人の生前の罪の許しを乞い、永遠の安息を祈ります。

祭祀による聖書朗読、祈祷、聖水散布や散香や行います。

告別式

故人と参列者の別れの場として告別式を行います。祭祀による宗教儀礼は行われません。

聖歌斉唱、故人の略歴紹介、弔辞弔電の奉読、献香(焼香または献花)、遺族代表挨拶などが主な内容です。

6.出棺・火葬

カトリックではキリストが復活するとの信仰があるために、教義上は火葬をせずに土葬が本義ですが、日本社会の99%以上が火葬をしている状況から、カトリック教徒でも火葬をします。

出棺と火葬は他の宗派と同じように行われますが、それぞれで祭祀による祈りがあります。

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