四十九日法要 当日の流れ編
四十九日の中陰を経て、故人の死霊は祖霊となり、魂は往生し、遺族は社会活動に復帰することができる、それが満中陰です。
そのほかにも「忌明け」「仕上げ」「大練忌」「七七日忌」などとも呼ばれます。寺院の導師の元、遺族親族が集まって故人の菩提を弔います。
法要当日の準備
自宅での法要の場合、以下のものを準備しておきましょう
〇玄関や家の中の掃除
→多くの方をお招きします。きれいに整えておきましょう。
〇仏間の掃除
→故人が満中陰を迎えて祖霊となる日です。きれいにしてお迎えしましょう。
〇寺院や参列者の座布団の準備
→足りない時は仕出し業者や貸し布団の業者に問い合わせましょう。
〇中陰壇や仏壇の飾りつけや、供花供物の準備
→中陰壇、お仏壇それぞれに霊供膳を用意しましょう。またお仏壇には、内敷や供笥など、法事の時に用いる仏具も準備しましょう。
〇回し香炉の準備
→自宅で法要をする時には着座のまま焼香するケースが多いため、焼香用の回し香炉を用意しておきましょう。
〇床の間を整える
→「南無阿弥陀仏」などの仏事用の掛け軸をお持ちの場合は掛けて飾りましょう。
〇寺院や参列者へのお茶やお菓子の準備
→茶器など、少し余裕を持って用意しておきましょう。
〇仕出し業者など、会食の準備や打合せ
→法要後、すみやかに会食の席につけるよう段取りをしておきましょう。料理店に出向く
場合は、マイクロバスの送迎サービスもありますので利用しましょう。
〇寺院へのお布施の用意
→寺院にお渡しするお布施を用意しておきましょう。
- お布施:四十九日法要に対しての謝礼です。関東では無地の封筒や双銀の水引、関西では黄白の水引を使うことが多いです。
(2)お車代:寺院で法要をしない場合には用意しましょう。無地の封筒を用います。
(3)お膳料:寺院が会食の席に列席しない場合には用意しましょう。無地の封筒を用います。
※このほかにも、お仏壇の開眼法要や、墓前での埋葬を同日に行う場合には、それぞれの謝礼を用意します。
(4)開眼供養御礼:開眼法要では無地の封筒を用いますが、地域によってはのし無しの紅白の結び切りを用います。
(5)納骨式御礼:法要当日に納骨式をする場合には用意しましょう。無地の封筒でよいでしょう。
※(4)と(5)は、(1)のお布施にまとめて包むこともあるようです。
※法要の時にお渡しするのし袋では黒の筆ペンを用いましょう。薄墨の筆は葬儀の時にのみ使用します。
※お布施は袱紗に入れて、名刺盆などに乗せて差し出すのが丁寧です。
法要の流れ
・導師着席:喪主から近い順に、導師の近くに座りましょう。
・読経:寺院によっては経本が配られ、参列者全員で読経することもあります。
・焼香:導師の焼香後、喪主より順番に焼香します。
・法話:読経終了後、導師より法話をいただきます。
(納骨:納骨式がある場合は、法要後、墓地まで移動して納骨式を行います)
・会食:自宅や料理店で宴席を設けます。
・散会:参列者には引き出物を持って帰っていただきます。
寺院で法要をする場合の注意点
〇位牌、遺骨、遺影を忘れずに持参しましょう。
〇本堂のご本尊への供花や供物をご用意しましょう。
〇会食の席をお寺に座敷を借りる場合、使用料が必要かなどの確認をしておきましょう。また仕出し業者がお膳を運び入れる場所などの確認もしておきましょう。
斎場で法要をする場合の注意点
〇位牌、遺骨、遺影を忘れずに持参しましょう。
〇斎場使用料金を確認しておきましょう。
〇引き出物や仕出し業者の持ち込みが可能か、不可能か、確認をしておきましょう。