お葬式の中での挨拶まわり
お葬式はさまざまな方の支えがあって成り立つものです。疲れが出てしまう時期ですので無理のない範囲で構いません。
必ずしなければいけないものではありませんが、特にお世話になった方にはお礼の挨拶をするのがよいでしょう。
お葬式の中での挨拶の場面
お葬式の中でも挨拶の場面はあります。
〇寺院など導師を務める宗教者への挨拶
→控室などに出向いて挨拶します
〇会葬者への挨拶
→焼香時の立礼、あるいは座礼。通夜後や出棺前などの遺族代表挨拶。会葬礼状など
〇お手伝いいただいた方への挨拶
→開式前や閉式後に喪主が出向いて挨拶します
とはいえ、お葬式当日は喪主や遺族は各方面への対応に追われてゆっくりと挨拶する時間がなかったりします。お葬式後の挨拶まわりは大変丁寧な対応だと言えます。
挨拶に伺う方面
〇寺院など導師を努める宗教者
→お葬式は厳粛な儀式ですから、寺院とゆっくりと話をする時間がないことが多いものです。日を改めてお寺に伺ってお礼を述べるのがよいでしょうし、今後の供養の話をゆっくりとすることができるかもしれません。また、地域によっては七日ごとのお参りに自宅に来られるところもありますので、その時にお礼を述べるのもよいでしょう。
〇葬儀委員長や世話役
→先方との関係を考えた上で訪問しましょう。気心の知れた方であればともかく、お礼として菓子折りなどを持参するとよいでしょう。
〇お手伝いをいただいた方々
→受付や会計や駐車場など、お葬式の場面では数々の場所でお手伝いをいただくことがあります。町内会でお世話になった場合は1軒ずつ訪ねてもよいでしょう。勤務先の方々にお手伝いいただいた場合は代表の方に挨拶を述べるとよいでしょう。
〇近所の方々
→ご自宅で亡くなったり、ご自宅に遺体を安置した場合には、寺院や弔問客の出入り、車両の出し入れなどで何かとご近所に迷惑をかけていることもあります。挨拶にまわるのがよいでしょう。
〇故人の勤務先
→もし故人が会社員などであった場合には、先方に連絡をしてから挨拶に伺うのがよいでしょう。あわせて、必要な手続きを済ませることもできます。
〇医療関係者
→病院の担当医や看護師、介護施設などでお世話になった職員の方々にも挨拶に出向いてもよいでしょう。
お葬式のあとに自宅に弔問に来られる
お葬式に間に合わなかった方など、お葬式のあとに自宅に弔問に来られるケースもあります。家族葬であれば特にこのようなケースが予想されます。
家の中をある程度きれいにしておき、茶菓の用意、そして予備の返礼品をいくつか置いておくのがよいでしょう。
喪中はがき
その年にお葬式を出した家は年賀状のやりとりを控えます。
喪中の時期は厳密には1年間と決まっているわけではないのですが、慶事を避けるという慣例によるためです。
年賀状の代わりに喪中はがきを出して、年始の挨拶を控える旨をお伝えます。喪中はがきを出す時期は11月中に、遅くても12月初旬には先方に届くよう手配します。
先方が年賀状の用意をしてしまう前に喪中はがきを届けるのが理想です。カメラ屋さんなどだけでなく最近ではコンビニエンスストアやインターネットでも取り扱いがあります。
年末に不幸が起きて喪中はがきが間に合わないというケースもあります。
この場合、先方からの年賀状はありがたくいただき、松の内(1月7日)を過ぎてから、寒中見舞いとして出すのが慣例です。