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お葬式の流れ 出棺・火葬・精進落とし

出棺

お花入れが終わり、葬儀告別式が閉式しますと、いよいよ出棺となります。

葬儀式場から霊柩自動車までは男性4~6名程度で棺を担ぎます。喪主は位牌を持ち、親族の誰かが遺影を持って、これに続きます。

喪主は霊柩自動車に同乗し、火葬場に同行する人は自家用車やマイクロバスなどであとについて行きます。

火葬場到着

火葬場に到着しますと最後のお別れをします。

棺の蓋を開け、今一度故人様と対面の時間を設けてもらえるのが一般的です。

火葬執行

参列者は棺が火葬炉に入るのを見送り、焼香(宗教によっては献花や玉串奉奠など)をします。

火葬場によっては着火のボタンを喪主が押します。

また、火葬炉の鍵も喪主が預かります。これらは火葬場の構造や導線などによって異なる場合もあります。

待合

火葬場にもよりますが、火葬時間は早いところで1~2時間というところです。

拾骨までの待ち時間は火葬場や地域によって異なります。

①火葬場の休憩室などで待つ。参列者には軽食や茶菓をもてなします。

②火葬場の休憩室などで精進落とし(昼食の折詰)をふるまいます。

③一旦帰宅して、時間に合わせて再び火葬場に集合する。

火葬許可証の提出と埋葬許可証の発行

これらの作業は葬儀社でしてもらえます。火葬許可証に火葬済みの印を押してもらうことで埋葬許可証となります。

遺骨とセットで扱うべき書類で、あとあと必要になりますので、なくさないように大切に保管しましょう。

心付け

心付けを用意される場合は火葬場の職員や霊柩自動車などの出棺車両の運転手に手渡します。

葬儀社にお任せしてもいいでしょう。金額も葬儀社と相談して決めましょう。

拾骨

館内アナウンスなどで案内が入ると拾骨です。火葬炉前で行う場合と拾骨室に移動して行うケースとあります。

拾骨は二人一組で1つのお骨を拾い上げます。「御骨箸」と呼ばれる木と竹の組み合わせでできた箸を用います。

拾骨が済むと次の方に箸を渡して全員で遺骨を骨壺に納めます。これを「はしわたし」と呼び、彼岸への橋渡しという意味があるようです。

遺骨をすべて骨壺に納める地域(全部拾骨)と一部のみを納める地域(部分拾骨)とがあり、骨壺の大きさも異なります。

初七日法要

火葬が済むと、式場や寺院に戻って、還骨法要ならびに初七日法要を執り行います。

初七日法要とは、本来死後七日目に執り行う追善供養(1周忌、3回忌から33回忌まで続く法要)の一番初めの法要ですが、最近では参列する親族の負担などを考えて、葬儀当日に初七日法要を執り行うことが一般化されています。

またタイミングも、火葬場から戻ってきて行うケースと、葬儀式の式中に組み込んでしまう「繰り上げ初七日法要」というケースもあります。

精進落とし

葬儀の最後として「精進落とし」と呼ばれる宴席を設けます。懐石料理を用意することが多いようです。

遺族は末席に座り、最後まで参列いただいた方々の労をねぎらいながら、酒や料理でもてなします。

精進落としの席では、まず喪主が御礼の挨拶述べ、どなたかに「献杯」の発声をしてもらいます(仏事や葬儀の席では「乾杯」ではなく「献杯」と発声します)。

献杯はその場に居合わせる方々にねぎらいの言葉を掛けることのできる立場の方(親族の長老格など)や、故人と特に親しくされていた方に依頼します。

ちなみに、本来、「精進落とし」とは別の意味があります。

49日間喪に服す遺族は肉や魚を断ち、精進料理(米や豆や野菜など、生き物を殺生していない料理)をのみ口にしました。

その役割を終えた時の区切りの食事を「精進落とし」と呼んでいました。