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神式のお葬式 仏式とは異なる点

神道の形式で行われる葬儀は「神葬祭」と呼ばれます。神葬祭では故人にその家の守護神になってもらうための儀式です。

日本の葬儀のほとんどは仏葬で行われているのが現状です。ここでは、仏葬と神葬祭の違いに着目しながら、神葬祭の特徴に触れていこうと思います。

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諡号(おくりな)

仏式では戒名を頂きますが、神式では「○○○○大人命(うしのみこと:男性)」、「○○○○刀自命(とじのみこと:女性)」という諡号を頂きます。○○○○の部分には生前氏名が入ります

大人命、刀自命が一般的ですが、それ以外にも男性の場合は「彦命・郎男命・翁命」などがあり、女性の場合は「姫命・郎女命・媼命」などがあります。これらは生前の業績や死亡の年齢によって変わります。

霊璽(レイジ)

霊璽とはミタマシロ(御霊代)のことであり、仏式での位牌に該当する白木の板です。諡号はこれに書いて祀ります。

祭壇

神式の祭壇には白木の八足祭壇を用います。花祭壇も可能です。

大切なのはその中に祀る数々の神具です。必ず必要なのは、鏡と刀と勾玉の、三種の神器です。そして、神饌と呼ばれるお供え物をします。

三種の神器

三種の神器とは、鏡と刀と勾玉のことです。葬儀の際にはこれらのレプリカを祭壇に飾ります。鏡は祭壇中央に、刀と勾玉は祭壇脇に立てる五色旗に吊るして飾ります。

鏡は八咫鏡(やたのかがみ)です。天照大神が天岩戸に隠れてしまい、世界から太陽の光が閉ざされてしまった時に、石凝姥命がこれを作りました。天照大神が岩を少しだけ開けた時にこの鏡を見せて、鏡に映る自身の姿に興味を覚えて外におびき寄せ、世界が再び明るくなった、という神話からきています。

刀は天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)で、草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれています。スサノオノミコトがヤマタノオロチを剣で斬り刻んだ時に尻尾だけ斬れずにスサノオの太刀が折れてしまった。尻尾の中からあらわれた剣を、スサノオは天照大神に献上したという神話からきています。

勾玉は八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のことです。「八尺」は現在での140cm程、「瓊」は赤色の玉の意で、瑪瑙と思われます、「勾玉」はCの字に彎曲した玉の意です。

天照大神の岩戸隠れの際に玉祖命が作り、八咫鏡とともに榊に飾り付けたと言われています。

神饌(しんせん)

神饌とは総じて、神社や神棚に供える供物の事を指します。案と呼ばれる神道独特の台の上に三方を乗せ、その上にそれぞれの供物を置きます。

供物は、お供えする三方の数によります。これは地域や神職の方針や祭壇の大きさによって左右されますが、通常、塩、米、酒、水、野菜、果物、乾物、卵、菓子、鏡餅、海魚(鯛の尾頭付)などです。

棺の安置場所

棺は、祭壇の前に安置することが多いのですが、神葬祭では棺は祭壇の奥に安置します。この場合、参列者が棺の中の故人と面会をする際には葬儀式の前後で祭壇の後ろに回り込んで面会します。

場合によっては、祭壇前に安置することもあるようです。

玉串奉奠

神葬祭では焼香をせずに玉串を奉奠します。数珠は持参しないようにしましょう。

神職から玉串を手渡されますので、案(台)の上に、根本が祭壇の方を向くように玉串を置き、二礼二拍一礼します。葬儀の際は拍手の音をたてませんので気をつけましょう。

霊舎

葬儀後、仏葬の仏壇に代わるものは霊舎(れいしゃ、みたまや)があります。

神具店では「祖霊舎」と呼ぶところもあるようですが、神社本庁(日本各地の神社を包括する宗教法人)では、各家庭内で先祖を祀る霊舎と、神社の中にある祖先を祭る施設としての祖霊舎とを区別しています。

神棚は天照大神や氏神様を祀るものなので、それらとは別に、そしてそれらより低い場所で霊舎を祭ります。

お墓

神道のお墓は奥都城(おくつき)と呼ばれます。奥津城や奥城と書くこともあります。

軸石の頂点が四角錐の形に尖っています。これは天叢雲剣を表しているとされています。香炉などは不要で、玉串を置く案を石で加工して作ることもあります。

また、日本各地の村の墓地で戦没者のお墓をよく見ることがあり、これも先が尖っています。旧日本軍は天皇陛下の皇軍だったため、戦没者の祭祀も国家神道のもとに奥都城形式のお墓を採用されたようです。

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